ななせちゃん。 男の人に聞いて欲しい悩みがある、という事で、食事する事になった。 LINEはたまに来るので、なかなか完全に切れないな、と思ってたけど、また食事に行くことになるとは思わなかった。
男の人で相談できる人がいないのと、年上の人のほうが恥ずかしいと思わず相談できるから、という、なんとなく嫌な理由で選ばれた感じ。
食事を初めてすぐに、
オレ:”どうしたの? 悩みって”
ななせちゃん:”いきなりはちょっと・・・ 後で言います。”
オレ:”そうなの? 悩み聞くつもりで来たけど、まいっか。”
ななせちゃん:”すみません”
ところが、食事終わりかけになっても、本題に入らないななせちゃん。 一旦、コチラから話題に触れないでおこう、と決めて、たわいもない会話をずっとしている。 楽しそうに喋ってくれてるので、本題は? とも聞けずに。
そうこうしていると、食事も終わり・・・
オレ:”えっと・・・ どうする? 2件目行く?”
ななせちゃん:”***さんが時間あるなら、そうしたいです。”
オレ:”じゃ、近くのBARに行こうか。”
ななせちゃん:”はい。”
BARに入り、お酒を選ぶ。
オレ:”どうする?”
ななせちゃん:”女子がよく飲むカクテルとか、どれですか?”
オレ:”う~ん。 そうだなぁ・・・”
と言って、少し思考を走らせる。 もしかして、みおちゃんのように強いお酒を飲ませたら、できたりする? と一瞬思ったけど、まず無さそうなので、余計な事はやめて紳士に対応する。
オレ:”少し度が入ったのを飲むと、喋りにくい事とか、喋ろうかな、っていう気持ちになるかもよ?”
ななせちゃん:”倒れたりしないですよね?”
オレ:”少しずつ、様子見ながら飲んだら?”
ななせちゃん:”そうします!”
少し飲むと、
ななせちゃん:”おいしい!”
オレ:”強いんじゃない?”
ななせちゃん:”まだ未成年ですけど、お父さんの焼酎は何回か一緒に飲んだことあって、その時も、まぁまぁ飲めるな、って言われました(笑)”
後半になってきて、少しだけ呂律がおかしくなってるななせちゃん。
オレ:”相談できる気分になってきたんじゃない?”
ななせちゃん:”はい。 エッチな話なんですけど”
ちょっとだけ目をそらして喋るななせちゃん。
オレ:”全然良いよ”
ななせちゃん:”彼氏ができて、先々週、初めてのエッチをしたんですけど、彼氏のアレが、”
ななせちゃん:”その・・・ 多分、普通の人より、すごく短いみたいで。”
オレ:”個人差あるもんね。”
ななせちゃん:”その人も初めてだったみたいで、なんですけど、上手くできなかった、ってすごく落ち込んでて。”
オレ:”アレの大きさだけが全てじゃないと思うけどね。”
ななせちゃん:”私も、気にしてなかったんですけど、気にしてないって言っても、1人で落ち込んで、なんか居づらくなっちゃって・・・”
オレ:”ふ~ん”
ななせちゃん:”友達も夏休みに初めてエッチした、っていう仲の良い子がして、その子は、最初だけ痛かったけど、その後は、気持ち良さに感動した、って言ってたから。。”
オレ:”気持ち良いエッチに興味を持ったら、またオレに頼ってよ”
ななせちゃん:”どういう意味ですか!? そんなつもりはないですよ。”
オレ:”冗談だよ。わかってる。”
ななせちゃん:”**さんって、急にエロい事言う人だったんですね。 意外です。”
オレ:”意外?”
ななせちゃん:”私、先週も2人、あのアプリで会ったんですけど、その人たちは、会ってすぐにいくら出したらエッチできる? みたいな感じだったけど、**さんって、興味すら無さそうに見えてたので”
オレ:”興味あるよ。 無かったらしないし。 それより、彼氏できたばかりなのに、やってるの?”
ななせちゃん:”はい・・・ あまり良くないですよね。 どちらかというと、バイトのかわりにやってる感覚なので・・・ やめますね。”
オレ:”別に良いけど、意外だったから。”
ななせちゃん:”でも、他にあった男の人と比べて、**さんは、こっちのペースに合わせてくれるので、ありがたいです。 流石に、気持ちの準備も何も無いのに、エッチしましょう、って言われても無理だと思うので。”
オレ:”女の人も色んな人がいるから、すぐにしたい人同士だったら、成立する事もあるんだろうね。”
ななせちゃん:”確かに・・・”
オレ:”彼氏と上手くいくように頑張ってみて、それでも上手くいかないなら、オレのところ来てね♡”
ななせちゃん:”はい(笑)。 はいって言って良いのかな”
オレ:”聞かせてくれてありがとうね”
ななせちゃん:”喋って解決する話じゃないですけど、聞いてもらえると、すごく気が楽になりました。 ありがとうございます。”
食事の手当5,000を渡そうとすると、
ななせちゃん:”今日は良いですよ!”
と言われたけど、
オレ:”良いよ。 ななせちゃんとご飯できた事も嬉しかったし。”
と言って渡した。